Interior
shop

 交通量の多い道路に面した調剤漢方薬局の計画。外部空間との関係において、内部からは、高速で移動する多くの車が気にならないよう、また外部の歩行者からは、中の様子がわかるように、ルーバーを既存ファサードの外側に設けた。本格的な漢方薬局のイメージをつくりだすため、木製のルーバーとし、独特の存在感をもつよう心がけた。

 自動車、歩行者、それぞれの移動速度に応じたサインを設けた。アイキャッチとなる「鄭」の彫った文字、主な症状を記したサイン、ルーバーの陰影を強調する照明を配して、その存在をうかびあがらせるような計画とした。

 内部空間は、一般薬品の販売部分をエントランス部分に設け、気軽に入れるようなプランとなっている。奥には、調剤室と、漢方相談スペースがあり、相談スペースは背面が発光する棚に囲まれ、落ち着いて相談を行える空間となっている。

 鄭心堂漢方薬局  

2002