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日本では元来、空間を分節する境界は不明確であった。あいまいな境界は、障子、襖といった可動家具により分節がなされていた。そこには西欧の空間分節に必要とされる壁、天井といった箱と成り得る要素を必要としない。 我々は、柱間に閾と呼ばれる目に見えない境界が存在し、4本の柱で囲まれた空間を認知することができる。その閾を可視可することによって、4本の柱がつくり出す空間を表現する。 柱から溢れ出る光が閾をゆるやかに表現し、ほのかに空間を浮かび上がらせる。2畳という極小の空間は、周囲からゆるやかに分節されてはいるが、その中に位置すると無限の広がりを感じさせる。 |
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M A | |||||
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1997.10
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