practice/study
 
 

Museum of Modern Art ,Tokyo

 

美術館というものは、個人の所有するコレクションをより多くの人が見られるようにするために生まれた。しかし現代美術は、それ以前の美術とは異なり、展示だけでは表現できないものがある。パフォーマンスやインスタレーションと呼ばれるものだ。この計画ではそれら展示だけでは表現できない現代美術を表現する”場”をつくることを目的とする。

 これらの表現は、行われる場所が非常に重要な要素となる。この美術館の外部空間は、現代美術の様々な表現を行うことができるよう計画を行った。パフォーマンス、インスタレーション等を行うための場は、西側道路から敷地中心へ向けて降りる半円形の階段を利用する。またそれぞれ機能をもった各棟間の空間を利用する。

エントランス・ホール、企画展示棟、常設展示棟、情報センター、レストラン等は、独立しており、各棟間の移動は原則的に外部空間を経由する。

情報センター、レストランは美術館来館者以外が利用できるように、外部から独立してアプローチできる。

常設展示棟、企画展示棟は用途の設定をしてあるが、展示内容によって両棟の用途を変えられるように展示スペース、収蔵庫、搬入路を設定してあり、そのほかにも常設展示・企画展示両用のスペースを設ける。常設展示・企画展示両用のスペースはホールとしても利用できる。

エントランスホールへは、パフォーマンススペースを左手下に見ながらエスカレータで導かれる。

 

Permanent Collection Gallery / Contemporary Art Gallery / Entrance Hall / Performance Space / Orning / Site Plan / Perspective